政治家は真面目に政策を勉強しない

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みんなの歯科ネットワーク設立4周年記念講演から  

  

NPO法人みんなの歯科ネットワークの設立4周年記念講演が5月9日、

東京・中央区京橋2丁目の京橋区民館で以下の内容で開かれた。

★第一部(13:00〜14:45)

「歯科の棘を抜く2010」 〜歯科社会の共有知 構築のために〜

 講師 岩澤 毅

 ブログ『歯科技工管理学』の管理人

★第二部(15:00〜17:00)

「医療関係者のための医療政策基礎知識」

 講師 権丈善一

 慶応大学商学部教授

概要を3回に分けて紹介する。

「医療関係者のための医療政策基礎知識」

権丈善一さん

慶応大学商学部教授

 昨年、政権が交代して、ムダを省けば財源がいくらでも出ると考えていたグループがいた。

マニフェストの実現で鳩山政権は、命取りになりかえない。

いざ政府内に入りみると、実現できないことが現実として分かってきた。

私は、彼らはマニフェストでウソをついて、政権を取ったと解釈をしている。

鳩山首相が、「今回初めて勉強して分かった」と言うのはウソで、はじめらから分かっている話だ。

この政府では終わるなと、私は政府の委員をすべて辞めた。

当然、政府のポジションに就くと、できるわけがないのだ。

岩倉使節団のようで、21世紀の西南戦争がいずれ起きる、と私は言っていた。

中長期展望の中期財政フレームのなかで、将来どうなっていくのか、というシュミレーションはあるが、それを表に出せば大混乱が起きる。

自分たちが今まで言ってきたことがウソになる。

国家財政は破綻の危機で、現状のままでは国の借金は『発散』すると配布した資料にあるが、前の麻生政権は、景気が回復すれば2011年から消費税を上げる。

上げた消費税は全部社会保障に当て、他の所は徹底的に削減するとしていた。

日本は今、41兆円足りない。

消費税1%は約2.5兆円であると考えると、10%以上上げても単年度の足りない分を賄えない。

日本がギリシャのように破綻しないためには、99%の国民が反対し、1%の国民が賛成でも、消費税は上げなければならない、という状況に追い詰められている。

誰が悪いという話でもない。

消費税を上げると、景気が悪くなる言う人たちが経済学者を含めて多い。

日本というより、民主主義とは何なのだ、と考えていくときに、私が10年からい前から言っているモデルの説明があるので紹介する。

政治には利益集団がいて、有権者は今の私が話したことはあまり知らない。

勉強をしないことは、国の政策にはあまり関係がないと思う。

24時間自由に時間を使ってください、とみなさんに時間が与えられている。

その中で毎日、年金の問題を1時間勉強しよう、財政の勉強をしよう、医療政策の勉強をしようと人は実行するのだろうか。

同じ時間を使って勉強をしても、最終的に投票するのは、1票はあくまで1分の1なのだ。

また、投票に行っても行かなくとも、それほど変わらない。

普通の人は、政策についても勉強しないということになる。

これを私は『合理的無知』としている。

人間が合理的に行動すれば、無知になる。

政治家を含め、勉強すればウソがつけなくなる。

新聞を読むより、チラシを見てこのスパーは、何が安いと知る方が同じ10分を使ったリターンがある。

国の政策を勉強しても、リターンはまずない。

実は投票者は何も知らないで、選挙に行っているのではないかと思われる。

また、私は最近、『政治家の無知』とも文書に書いている。

政治家は勉強をしても、それで評価されるわけではない。

勉強をしている政治家を知っているが、その政治家は党内で排除されていっている。

そして、スキャンダルを見つけたり、相手の足を引っ張ったりする政治家が上に上がっていく。

それで真面目に勉強をしている政治家は意欲を失っていく。

政党は、真面目に勉強している人を候補に立てるわけではない。

走るのが速いとか、自転車こぐのが速いとか、プロレスで強いとか知名度の高い人たちを候補者として選んでいく。

政治家になるためには、真面目に政治の勉強をするより、マラソンの練習をしていた方がいいこととなる。

そうなると政治家は、真面目に政策を勉強しない。

政策の供給者である政治家が、政策の勉強もしない。

一方、有権者たちも政策についてほとんどしらない。

私も昨年、初めてテレビに出てくれと言われて出てしまった。

そこで、岡田幹事長が年金について、ウソばかり言っていた。

ついつい、「もう少し勉強をして政策を論じ方がいい」と言ったら青筋が立った。

政治家は恐ろしいほど、政策を知らない。

「今から勉強をします」という人を、何故政治家にしなければならないのかわからない。

そのようなメカニズムで政治は動いている。

年金は破綻していないのに、破綻しているというキャンペーンをテレビでやる。

それを国民も信じていく。

朝テレビを観て、夜も観ると大体、世の中がどのような方向へ向いていくのかが分かる。

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