"都市鉱山"技術を世界に
公明新聞 2013年8月31日(土)
公明党の山口那津男代表は30日、秋田県小坂町にある小坂製錬株式会社を訪れ、金属資源リサイクルの現状を視察した。田口聡・秋田県議と菊池文昭・山形県議が同行した。
同社は、家電製品や携帯電話の電子基板から、金、銀などの貴金属や、アンチモン、セレンといったレアメタル(希少金属)を回収する世界トップクラスの技術を持っている。
山口代表らは、光根裕・代表取締役社長から、廃棄された電子基板や自動車のシュレッダーダストから貴金属やレアメタルを取り出す「都市鉱山」の流れについて説明を受けた。
この後、一行は、国内外から集められた携帯電話や太陽光パネルなどの保管場所や、これらリサイクル原料への対応力が高い「TSL炉」、270立方メートルの容量がある廃棄物最終処理施設を見て回った。光根社長は「当社はリサイクル原料から22の元素を取り出す技術が確立できている。循環型社会の進展に寄与したい」と述べた。
また、同社を統括するDOWAホールディングス株式会社の吉川廣和相談役は「中国からリサイクル資材を受け入れられるようになれば環境や経済交流に貢献できる」と訴えた。
視察を終えた山口代表は「鉱山技術を応用した日本の誇るべき技術が国際的にも生かせる道を政治が開いていけるように努めたい」と語っていた。
これに先立ち、山口代表らは同町にある国重要文化財で"最古級"の芝居小屋「康楽館」を視察し、細越満・小坂町長ら行政や商工関係者と観光促進について意見を交換した。
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