在宅医療に24時間対応 加賀で医師や介護職員グループ設立
北國新聞社 7月29日(月)2時45分配信
加賀市文化会館
在宅医療の本格展開に向け、加賀市で28日、医師や看護師、介護職員などによる在宅医療連携グループが設立された。
病気や介護が必要な状態になっても誰もが住み慣れた地域で自分らしい生活を続けられる仕組みづくりについて考えていく。
2016年4月の統合新病院開院をめどに、医師会を中心した地域包括ケア体制を構築する。
市文化会館で行われたキックオフミーティングには市医師会、市歯科医師会、県薬剤師会加賀支部、市介護サービス事業者協議会、市内各病院などの関係者約70人が参加した。
市によると、県内では金沢市をはじめ、小松市、能美市などで在宅医療連携拠点が組織化されている。
公立つるぎ病院を核とした白山麓(ろく)・鶴来在宅医療連携協議会では、かかりつけ医が不在でも別の医師が適切な処置ができるようカルテの共有化に取り組んでいる。
一方、加賀市の在宅医療は、個々の医師や介護関係者の対応に頼っているケースがほとんど。時間帯によってはすぐに対応できず患者の不安につながる場合があるという。
高齢者の人口が増える中、加賀市でも、医療と介護の連携強化に本腰を入れ、患者や家族から相談を受けたり、助言したりできる24時間365日の体制を構築する考えだ。
この日の会合では参加者の意見交換も行われ、「現状では、介護のサポートは比較的充実しているが、自宅で十分な医療が受けられるのかと不安に感じている人が多い」「24時間365日の体制にするため、しっかりとした各事業者の役割分担が必要だ」との意見が出された。
会合後、名刺交換も行われた。
在宅医療連携グループでは連絡会や検討会を組織して活動するほか、市民や各事業者への意識調査も行う。まとまった具体策は順次実施していく。
北國新聞社
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