小宮山・新厚生労働大臣と新たな課題&歯科医師会としての対応

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野田内閣発足して早々に、内閣不一致を指摘されそうな小宮山洋子・厚生労働相(前原グループ)の発言が5日にあった。報道によれば、小宮山厚相は「来年度の税制改正で、たばこ税の増税を求める考えを明らかにした。それ以降も段階的に増税したい考えで、将来の姿として「(1箱の価格が)700円台ぐらいまでは(値上がりしても)税収も減らない。そこまでは少なくともたどり着きたい」と強調したものである。

たばこ税は2010年10月に、1本当たり3.5円引き上げられたばかり。主要な銘柄で1箱(20本)の価格が400円余りする。小宮山氏は、たばこ離れによる税収減を心配する財務省から「1年様子を見させて欲しい」と言われているとしたうえで、「(増税は)税収を上げるためでなく、健康を守るため。たばこ事業法で財源として財務省が持っているのが本当はおかしい。厚労省が持てるようになればいい」と持論を述べという。

これに対して、藤村修官房長官は「税制調査会などしかる場所で議論・検討するもの」と戸惑いを示した。また、蓮舫行政刷新相も「増税ありきという政治では、国民に信頼感を得るのは難しい」とコメントを述べた。安住淳・財務相も「たばこだけを議論するのはバランスを欠く議論。ご高説はわかるが、この税の問題の所管は私です」と不快感を明らかにするなど、閣僚がマスコミの質問攻めを受ける格好の餌食になった形になった。6日には、小宮山厚労相は「値上げは税調で議論するもので、私が決めるわけでなない」と釈明に追われる一日になったようだ。

とにかく「たばこ税」には特段の思いがあるもの事実だが、その事例を次に示す。2010年1月に開催された「職場における受動喫煙防止対策に関する検討会」に傍聴参加していた小宮山洋子・衆院議員も挨拶を求められ「受動喫煙に関わる社会環境は、ここ数年で飛躍的に改善・整備されてきていることは理解しています。喫煙・受動喫煙防止のために、その誘引となる"たばこ価格"も、本検討会において議論していただきたい。国として何が出来るかを議論していきたい」とコメントしていた。また、「医師や歯科医師にもその趣旨は理解していただけるものと思います。健康からの視点から世論の喚起を推進していきたい」と医師や歯科医師に期待していた。超党派で構成される禁煙推進議員連盟(石井みどり議員もメンバーの一人)のメンバーとしての活動の拠点を確保している。

一方、今年の4月24日に行われた世田谷区議会選挙では、今回の統一選挙全体の傾向「民主党苦戦」と同様の結果となったが、世田谷区を選挙地盤としている小宮山・衆院議員は、選挙告示前や選挙中の会合・ミニパーティー会場で「医師会は上手に応援してくれるが、歯科医師会はなかなか動いてくれないので・・・。歯科医師会は、中央で民主支援と決めていただいているのに残念です」と不満を吐露していた。世田谷区(東京6区)は、元来、自民党・越智道雄・衆院議員の地盤(現在は後継・越智隆雄氏)で、自民党一辺倒で支援態勢を整えていたのも事実。世田谷区歯科医師会、玉川歯科医師会の両会があるが、同一歩調とって毎回の自民党議員を選挙支援してきた地域事情も反映しているといえる。特に、長年、この地区から歯科医師会推薦の区議会議員(歯科医師)を生んでおり、今回もその後継者は当然ながら歯科医師(最下位当選)を推薦して厳しい選挙に突入した経緯がある。「歯科医師会は、上部組織と下部組織では違う支援態勢を取ると思わないが、"選挙"だから、という理由もあるが、信頼関係も構築しないといけないのだから・・・」と不満の色は隠せないでいた。

"たばこ税"については、長年の思いが、厚労大臣就任挨拶に発言したものと言えるが、その発言の不注意さが、マスコミに指摘されたが、"医師会は上手に応援してくれるが、歯科医師会はなかなか"発言も、小宮山議員が今でも思っていることなのか不明。民主党区議会議員は「自分で拘る課題・思い込みがあると、執拗になる性格かもしれないので、少し距離を置いた方が良いかも。振り回されてしまう懸念もあります」と述べていた。しかし、名前が全国版なのでマスコミが扱いやすいという意味で"情報発信力のある議員"としての扱いになっている"厚労大臣"として理解することが賢明と言える。

改めて、歯科医療政策にどのような現状認識・見解をもっているのか、同時に大曽根正史・日歯連盟副会長(都歯連盟会長・世田谷区開業)との関係にも注目したい。

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