被ばく検査:乳歯で 松戸の歯科医院「子供の健康守りたい」 /千葉
毎日新聞 2012年09月17日 地方版
放射性物質ストロンチウム90がカルシウムに似た成分を持ち、歯や骨に取り込まれやすいことから、子どもの乳歯に含まれるストロンチウムを測定し、被ばくの状態を調べる取り組みを松戸市の歯科医院「きょうどう歯科新八柱」の藤野健正所長が始めた。
「被ばくを確かめるためにも、生えかわりで抜けた乳歯のうち1本を提供してほしい」と呼びかけている。藤野所長によると、こうした取り組みは全国的にも初めてという。
ストロンチウムは、発がん性など人体への影響がセシウムよりも大きいといわれるが、体内被ばくを測定するホールボディーカウンターでは検出できないという。
そこで、集めた乳歯を精密な測定機器を持つ米国の専門機関に送り、解析することにした。
すでに先月50本を送り、現在、結果待ちの状況だ。
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