カナロコ by 神奈川新聞 2013年8月16日(金)23時45分
生活保護受給者の診療報酬を不正請求したとして、県は16日、たけだ歯科クリニック(大和市福田)の生活保護指定医療機関の指定を同日付で取り消すと発表した。
県生活援護課によると、同クリニックは2010年9月から12年11月までの間、過去に通院していた生活保護受給者17人の患者名を使って虚偽の内容を診療録に記載、診療報酬計約350万円を不正請求していた。
生活保護受給者の入通院費は全額公費負担となる。県は昨年10月、大和市福祉事務所から架空請求を疑う連絡を受け、生活保護法に基づく検査を実施していた。
同法に基づく指定取り消しは「県内ではあまり例がない」(県生活援護課)としている。
県は「悪質性が高い」として、詐欺の疑いで同クリニックを告発する方針。
大和市は不正受給分の返還を同クリニックに請求するという。
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