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ニュース

2009/07/09

厚生労働省・行政・政治

厚労省・幹部の異例人事を実施

7月の厚生労働省の幹部人事は異例であったというのが一般的評価であった。6月26日、舛添要一厚労大臣は閣議後記者会見で、厚労省幹部人事についての骨格方針を発表しました。事務次官と社会保険庁長官の2人が退任するほか、医系技官の指定ポストだった医政局長に事務官のエースである阿曽沼慎司・社会・援護局長(58歳)を起用し、医務官トップの医政局長であった外口崇氏(57歳)は保険局長に横滑りした。

「医政局が医系技官の王国になっている組織形態にメスを入れる」というのが表向きの理由とされているが、内実は違うと職員の一人は吐露している。通常、厚労省では、事務官は保険局長を経て、事務次官に就く。次官は有力政治家とのパイプの構築が欠かせない中、この技官は、技術系官僚たちとの関係構築も必須であり、医師、歯科医師、獣医等々などの多くの技官がいる。最高位は局長、課長のポストであったが、高度の専門性を背景に独特の世界を作っている。医政局は日本医師会をバックに強大な影響力を行使している。

舛添要一厚労大臣は「従来、事務系と医系の局長ポストは固定されていて、”聖域”になっていた。これを厚生労働省始まって以来、初めてぶち破る。大臣就任以来、2年間、この聖域があることで苦労してきた。国民の代表である大臣が役人をコントロールし、適材適所で人を配置することが必要。これにより、さらに厚労省改革を進めたい。今後、他の局長や課長クラスの人事にも着手する」としているとされている。

なお、公務員制度と専門性については、藤田由紀子氏は自著『公務員制度と専門性—技術系行政官の日英比較—』の中で、以下のように述べている。「技官を終身雇用として、他分野をローテーションさせる仕組みでは、専門分化が進んだ現在の科学には対応できなくなっています。他の先進国では、行政組織に属する専門家は程度の差こそあれ、政治任用色を深めています。テーマ毎、あるいは政権毎に専門家を任用し、最終的な責任は政権が負うというスタンスです。このような事情を勘案すれば、医系技官問題は、霞ヶ関改革の一翼を担う技官改革の先鞭と見なすのが妥当かも知れません」。

奥村 勝 氏

オクネット代表。明治大学政経学部卒業後、一般企業に就職。さらに東京歯科技工専門学校を経て歯科医院、歯科技工所に勤務。さらに日本歯科新聞社編集部記者、雑誌「アポロニア」(日本歯科新聞社)編集長、新聞「Dental Today」(医学情報社)編集長を歴任

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