2013年10月01日火曜日
宮城県石巻市の石巻赤十字病院は30日、気仙沼市を拠点に医療用ヘリコプターの運航を計画するNPO法人オールラウンドヘリコプター(気仙沼市)と、救急患者の搬送に関する協定を結んだ。
医療用ヘリは、気仙沼地方の高度救急医療態勢強化が目的。
気仙沼市立病院や市立本吉病院と連携に向けた協議を進め、年内の本格運航開始を目指している。
気仙沼市では、高度な救命処置が必要な患者は救急車などで2時間以上かけて仙台市に搬送している。ヘリを利用した場合、15分程度で石巻赤十字病院に搬送できる。
県内では4月から2次医療圏が再編され、石巻、気仙沼、登米の各医療圏が統合された。気仙沼市に常駐する医療用ヘリはドクターヘリと同等の装備で、最大6人が搭乗可能。災害時の活用も想定している。
協定調印式は石巻赤十字病院であり、金田巌院長は「患者搬送以外でも利用し、医療の質を向上させたい」と話した。
NPO法人の渡部圭介事務局長は「ドクターへリの機能を補完したい」と述べた。
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