医学部と歯学部が協調した快眠センター全国でも珍しい

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東京医科歯科大医学部附属病院快眠センター SASの治療医と歯学部が連携

ZAKZAK(夕刊フジ) 2013年04月10日17時12分 

  ★ニッポン病院の実力

 24時間社会と言われる中、国内ではおよそ5人に1人は睡眠障害と推計されている。

このうち200万〜300万人は、睡眠時無呼吸症候群(SAS)で、睡眠中に何度も呼吸

が止まり、心疾患や脳卒中などのリスクがアップ。

しかし、治療を受けているのは15万人程度に過ぎない。

 自覚に乏しく、「昼間ちょっと眠い」と感じても、SASが原因か、ストレスによる精神

的問題か、別の病気が潜んでいるのか、素人判断では難しく、どの科を受診していいのか、

わかりにくいというのもあるだろう。

 そんな現状を打破すべく、総合力を生かした診断と治療を行っているのが、東京医科歯科

大学医学部附属病院快眠センター。

 SASは、単に太った体形であおむけに寝たときに、垂れ下がった脂肪で気道が塞がるの

みならず、顎などの骨格に関わることもあるため、併設された歯学部附属病院とタッグを組

んでいるのが特徴。

医学部と歯学部が協調した快眠センターは、全国でも珍しい。

 「当初は、呼吸器内科と歯学部、精神神経科、耳鼻咽喉科の医師たちで連携し、2009

年11月にスタートしました。睡眠障害にはさまざまな原因があるため、総合的な診断と治

療を行うには、他科との連携が不可欠です。現在は、循環器内科や神経内科などの先生方も

参加し、診療体制は充実しています」

 こう話すのは、快眠センター開設時から統合的医療に取り組む保健管理センター長兼務の

呼吸器内科・宮崎泰成教授(47)。

 もともと原因不明の間質性肺炎の研究に造詣が深いが、快眠センター・吉澤靖之センター

長に白羽の矢が立てられ、全国的なモデルケースとなる体制作りに奔走した。

 「夜間頻尿によって前立腺肥大症の疑いで泌尿器科を受診され、診断の結果、SASを併

発していた人は約3割にも上ります。軽度のSASであれば、マウスピースの装着で改善が

可能です。SASの治療により夜間の頻尿回数が減ったと喜ばれる患者さんは多い。原因が

わかれば治療ができますので、もっと多くの方に知ってほしいと思います」(宮崎教授)

 中等症以上のSASでは、自動的に睡眠中の呼吸を確保する「持続陽圧呼吸療法(CPA

P)治療」を実施。

 もちろん、鼻やノドに異常があれば耳鼻咽喉科、精神的な問題を抱えていれば精神科が治

療に当たるなど、総合力で睡眠障害を撃退する体制が武器となっている。

 「SASを放置すれば、8〜9年後の死亡率は約3割も増えます。きちんとした診断には

入院検査が必要ですが、今は自宅で測定できる簡易型測定器もあります。睡眠障害の原因を

つきとめ、的確な治療を行う。この理想的な強化体制システムを今後は世界へ発信していき

たい」と宮崎教授。

 SASの原因は欧米人とアジア人では異なるだけに、日本初の強化システムは世界でも手

本となりえる。その夢に向けて尽力中だ。 (安達純子) 

<データ>月平均実績

・睡眠時無呼吸症候群外来患者数約300人(新規患者数約20人)

・不眠外来患者数約30人(新規患者数約5人)

・同大歯学部快眠歯科外来患者数約130人(新規患者数約20人)

・病院病床数800床

〔住所〕〒113−8519 東京都文京区湯島1の5の45(電)03・3813・61

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