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ニュース

2009/06/18

医療関係団体・保険組合

党首討論・「社会保障費2200億円削減」問題に言及

国会で麻生太郎首相(自民党)と鳩山由紀夫・民主党代表による党首討論が、6月17日、午後3時より行なわれた。財源論、ハコモノ行政、国立メディア芸術総合センターの是非、母子加算など議論された。その中で、医療関係者の最大の関心事である「社会保障費2200億円削減問題」に、議論が及び、激しい論議が交わされた。16日の「経済財政改革基本方針2009(骨太の方針)」では、「社会保障費は1兆円以上の自然増が見込まれる。若干の効率化をやらなくてはならないのが理の必然」とする、2200億円抑制する方針を継続する考え示す閣僚からの発言もあったばかりであった。

この問題について、麻生首相は、「地域医療の格差が出ています。医師、看護師などこれは大きな問題だと思います。昔、医者は余っていると言われた時代があった。その時に医学部定員削減などの対策を講じたが、今は逆に足りないという事態になっている。我々も医者や看護師の数を増やさなくてはならないと考えている。同時に考えなくてはならないのは、医者を養成するのに約10年かかり、その間、どうするのかということになる。まさにこの問題の検討している最中です。毎年1兆円増加する社会保障費の中で、財源の手当てをしなくてはならないが、これは、基本的に大きな問題になっている。財源問題なくして、この問題に対応できない。財源の問題については、国民に広く薄く負担をお願いせざるを得ないと思っている。財源がなければ無責任な話になり、だからこそ、財源を提示して始めて政策が実現できるものです。その点について鳩山代表の見解を聞かせてほしい」と財源論に言及した。

これに対して鳩山代表は「話を伺っていると、人の命より財源が大事なのかと思ってしまう。人の命を大事にする政治を作る。そのためには、貴重な財源であるが、やはり投入すべきではないですか。それを最初から、財源の制約というもので、財務省に言われて作った社会保障費を聖域ではないという間違った論理の中で、2200億円毎年増えるべきものがカットされてきた。それがこんな有様になってしまったのではないですか。人の命というものを、もっともっと大切にする政治の在り方、官僚任せにする政治であると、どうしても、コンクリートの方が大事で、人の命というものを粗末にしてしまう政治に成り下がってしまっている。ここを変えなければ、ならないと申し上げているのです」と主張。さらに「財源の手当ては3種類あります。増税、借金、ムダ使いをなくすこと。その優先順位をまず、ムダ使いを徹底的になくすことからスタートする。財源論の話になり、本来なら消費税を上げずに済むのに、直ぐそのような話になってしまう」と批判した。

さらに、「国民の一般会計と特別会計を合わせると210兆円。その中から、社会保障費、国債費は削減できないが、種目を検討した中で、公共事業、施設費、人件費、補助金など合わせると70兆円になります。さらに10兆円程度は、随契を見直す、不要不急なもの後に回すことで捻出できると考えている。それをやるか、やらないかです。官僚任せでの政権ではできないのです。国民の皆さんと一緒に歩む民主党ならできる」と強調した。「社会保障費2200億円削減」の問題の今後の議論に注視される。

奥村 勝 氏

オクネット代表。明治大学政経学部卒業後、一般企業に就職。さらに東京歯科技工専門学校を経て歯科医院、歯科技工所に勤務。さらに日本歯科新聞社編集部記者、雑誌「アポロニア」(日本歯科新聞社)編集長、新聞「Dental Today」(医学情報社)編集長を歴任

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