ベリリウム問題 「あなたの歯は大丈夫?」
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「保険でよい歯を」東京連絡会 緊急シンポジウム
中国製歯科技工物を考える緊急シンポジウム「あなたの歯は大丈夫?」が4月25日、東京・新宿区南元町の東医健保会館で開かれた。
主催は「保険でよい歯を」東京連絡会で、歯科医師、歯科技工士、一般の方も参加し、フロアから討論に加わった。
TBSテレビが最初から最後までカメラを回し、密着取材を続けていた。
厚生労働省医政局歯科保健課の通達「補てつ物等の作成を国外に委託する場合の使用材料の指示等について」が出されたのが平成17年9月18日付け。
また、平成22年3月31日付けの厚生労働省医政局歯科保健課の通達では、別添のなかで、「ベリリウムを検出してはならない」等の基準が規定されているとして、遵守を求めている。
今回のシンポジウムでは、政権が変わっても以上の二つ通達に変わりがないことが指摘された。
国会での歯科技工問題に関する質疑は、これまで議員8名が行っている。
また、質問主意書は11、意見書は1とされている。
特に国会質疑は、報道特集NEXT中国製義歯の安全性 2月6日、2月13日の2回の放映が、大きな反響を呼んだ。
これに呼応するように、3月31日、衆議院厚生労働委員会で民主党の水野智彦衆議院議員が質問した。
また、4月4日の衆議院消費者問題に関する特別委員会で、公明党の古屋範子衆議院議員と共産党の古井英勝衆議院議員が質問した。
今回の中国製歯科技工物を考える緊急シンポジウムは、国民に向かって訴える目的で開かれたと言える。
「あなたの歯は大丈夫?」
有害物質が入っていているかもしれませんよ! と注意を喚起したものである。
何故なら、患者側には自分の口腔内の補綴について、その安全性を検査するすべがないのである。
厚生労働省は過去には薬害問題、エイズ問題で後手を踏んできた。
今回は、中国製歯科技工物ベリリウム混入問題である。
患者側の口腔内に収まっている補綴が放置されている。
何故、追跡調査を指示しないのか?
シンポジウムの内容は、6回に分けて連載する。
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