「歯科医療再生をめざして〜なぜ、いま混合診療なのか〜」 7)

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東京歯科保険医協会第40回定期総会後に、記念シンポジウム「歯科医療再生をめざして〜なぜ、いま混合診療なのか〜」を開かれた。

コーディネーターは協会副会長の濱克弥理事(社会保険・学術部担当)が務め、松島良次会長、中川勝洋理事のほか、東京医科歯科大学大学院の川渕孝一教授が混合診療容認の見地からシンポジストとして参加した。

「歯科医療再生をめざして」

—なぜ、いま混合診療なのか—

東京医科歯科大学大学院 医療経済学分野

川渕 孝一 教授

自費と保険の混在をどうするかであるが、今後、議論すべきことは、わが国の国民皆保険どうするという問題がある。

財政も厳しい状況があるが、やはり公的保険でどこまで面倒をみるかきちんろルール化する 必要があると思う。

二つ目は保険制度の現物給付を維持するかどうかだ、私は現物給付は非常にいいと思う。

一方で、介護保険制度には在宅と施設ケアがある。

在宅は現金給付制度をやっているということで、介護保険には上乗せがある。

要介護度に応じ金額を支給する、と書いてある。

2000年に作った制度であり、厚生労働省の役人さんも結構考えたものだと思う。

現物給付ではなく現金給付的な運用にしている。

その証拠に上乗せと横出しが介護保険にはある。

これは在宅だけだ。

では、これを歯科入れたらどうかと考えてみた。

制限回数から、こういい上乗せをしたらどうか。

上乗せとは、保険の給付の上限を超えたサービスである。

あるいは、もともと保険給付の対象にならないサービスは横出しにしたらどうか。

うちの秘書も歯科衛生士なので、PMTC(専門家による機械的歯面清掃)

には○をつけた。 20120704145953996をダウンロード

うちの田上歯学部長は、ホワイトニング(有髄歯)を横出しにしたらいいのではないかとずいぶん前から言っている。

また、歯科界のなかで企業が思ったように売上げが良くないことから、平成16年に研究費を少しいただいて、歯科界における「混合診療」の可能性について委託研究をした。

「個別性」「選択性」の高い歯科材料も「患者選択同意医療」にしてはどうか。

支台築造で88〜910億円、ハイブリッドセラミックで579〜1863億円、インプラント(2歯欠損以下のブリッジをインプラントに)で243〜350億円。

このような提案をした。

介護保険では予防給付をしているが、歯科でもPMTCを特定療養費の「横出し」サービスにすればいいと思う。

PMTCの材料費および技術料を患者に請求できる。

健康日本21の目標達成に向けて大きな前進となる。

なぜ、予防に給付ができないのかと思うが、成人のう蝕予防も保険外併用療養の対象にしてはどうか。

予防にインセンティブを入れる観点からも、保険外併用療養を少し拡大してもいいのかと私自身は思っている。

これは私見である。

公的医療保険でどこまで面倒をみるのか。

今後も医療保険制度は、現物給付を維持するのか。

あるいは国民皆保険制度を少し拡大するかだ。

だとすれば「一連の保険の診療行為」をきちんと定義できるのか。

現金給付付の介護保険制度のように運用してはどうか。

一定の医療の質を担保しながらいわゆる混合診療を認めるかだ。

これらが問われている思うので、早急に議論すべきだ。 20120704150015192をダウンロード

インプラントについては、NHKテレビで報道されたが、質の担保については、国民的な視点から質の担保をどうするかだが結構、キーポイントになると思う。

少し雑駁になったが、これで私の話は終わる。 

 

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