「歯周病と心臓病の関連に確証なし」米学会が声明

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歯周病と心臓病の関連性についてはいくつかの学説によって説明できます。

一つの学説によると、お口の内の歯垢中の細菌が血流に入進入し、冠状動脈の脂肪質に付着して血のかたまりを作りながら心臓を感染させます。

 冠状動脈の病気は、脂肪質のプロテインの蓄積によっておこる冠状動脈の壁が厚くなるという特徴があります。

そして、血のかたまりはが出来ると血流を妨害したり、心臓を正しく機能させるために必要な栄養と酸素の供給を制限しまうことがあります。

これは心臓発作の原因になります。 

 

メディカルトリビューンから引用

専門家委員会が500論文を精査

多くのエビデンス(根拠となる研究結果)が報告され,医療者の間では常識化しつつある歯周病と心筋梗塞などの心血管疾患(心臓や血管など循環器の病気)との関連。

ところが、米国心臓協会(AHA)は4月18日、両者の関連を否定する声明を同学会の機関誌「Circulation」(電子版)に発表した。

声明によると,専門家委員会が500件の論文を精査した結果,歯周病が心血管疾患を引き起こしたり、発症リスクを上昇させたりする確固たる証拠は見いだせなかったという。

また,AHAでは同日付で別のプレスリリースを発表し,歯周病の原因としてあるタンパク質が関与している可能性について,関連合同学会での報告を紹介している。

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歯周病と心血管疾患との関連については,歯周病の治療により血管機能の改善が認められたとする米医学誌「New England Journal of Medicine」(2007; 356: 911-920)に掲載された論文を含め,数多くの研究成果が報告されている。

これについては,すでに医療者の間では"常識"として受け入れられており,日本歯周病学会発行の「歯周病の検査・診断・治療計画の指針」でも歯周病と関連する全身疾患の1つに心血管疾患が挙げられている。

また、同学会公式サイト内にあるコーナー「歯周病Q&A」でも、歯周病と関連する病気として呼吸器系疾患や糖尿病などとともに心疾患(心臓病)が並べられている。

AHAは今回、心臓病や感染症の専門医、歯科医による専門家委員会を設置し,歯周病と心血管疾患との関連について,これまで発表された関連論文500件を評価。

その結果,歯周病と心血管疾患との関連を指摘する研究はあったものの,歯周病が心血管疾患の危険因子または発症リスクを上昇させる原因と断定できる確証は見いだせなかったと結論付けた。

声明の執筆を担当した米カロライナズ医療センターのPeter Lockhart氏は「大半の論文では両者の関連について矛盾があり,関連を検討するには大規模かつ長期的な研究が不可欠」と主張。

「一部の医療者により,歯周病が心筋梗塞の直接的な要因であるなどと事実をゆがめた情報発信がなされており,医療現場では混乱が生じている」と懸念をあらわにした。

「CD36」が歯周病の原因か

またAHAは、同日付で歯周病について別のプレスリリースを発表している。

それによると,AHAの関連合同学会で報告されたマウス実験で,「CD36」という血液細胞内の特異タンパク質が血管狭窄(きょうさく)を引き起こし,歯周病を発症させる可能性が確認されたという。

通常のマウスと遺伝的にCD36を生成できなくしたマウスに高脂肪食を与えたところ、前者では歯周病を発症し、口の中の血管内に血管狭窄の原因となるプラーク(脂質などの塊)の蓄積が認められたが,後者では歯周病を発症せず,新たなプラークの発現も確認されなかったという。

(編集部)

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