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2009/07/14

学会・学術

「今後の歯科医療に”口腔ケア”が重要」;IDIシンポジウム

 NPO歯科医療情報推進機構(IDI・理事長=藤本孝雄・元厚生大臣)は7月12日、「今後の歯科医療を変えよう」をテーマにしたシンポジウムを、(財)がん研究振興財団・国際研究交流会館で開催された。 冒頭、宮武光吉・IDI副理事長が歯科保健医療の展望を示し「多少の軽症の患者と少数の重症または、稀な疾病の患者に二分されると考えられる。また。供給側は、一般歯科医と少数の専門医に分かれる。治療主体から予防、住民の管理を担うことになると思われる」とした。 まず、堀憲郎・日歯理事は、社会保険担当の立場から18年度、20年度の診療報酬改定の解説をしながら、マスコミ報道の誤解、改定の背景なども踏まえて数字をもって説明した。特に、「中医協の議論を通じ、”歯科医師の常識”が”歯科医師だけの常識”である部分を知りました。また、同時に、医療制度崩壊の危機という認識がなぜ国民の声にならないのか。それは、情報の咀嚼・情報の発信に問題があると理解できた」と強調した。 続いて講演した花田信弘・鶴見大歯学部教授は「歯周病菌は、歯周組織に限らず様々な臓器に炎症を引き起こすので、全身的な疾患との関連が重視されている。そこで、エビデンスに基づく唾液検査とインプラント治療の導入が推進され、新しい技術を取り入れられた包括的オーラルケアが求められている」とした。 「医療の質は、ガイドラインに基づいた医療の実践の程度によって測定される」川辺良一・聖路加国際病院歯科口腔外科部長、「歯科治療における科学的検査の必要性について」生田図南・一般社団法人国際歯周内科学研究会代表理事が行なわれた。それぞれ、今後の歯科において、口腔ケアの重要性を強調した。 最後は、患者とマスコミの立場から、ジャーナリストの油井香代子氏が「患者が期待する歯科医療」をテーマで、歯科界への課題と期待を示した。「歯科医療を考える時に、最近の歯科医療の研究、臨床現場からの声を聞くと、”口腔ケア”の重要性についての報告があり再認識した」と現状認識を示した。その上で、「患者の立場からは、病気が治り、健康が維持できれば、歯科とか医科は関係ないのです。しかしながら、法律面で、同様な診療でも、医科がOKでも、歯科はダメというケースがあるのです。患者の利益を第一に考えれば、このような壁をできるだけ取り払うことが求められる。そのためにも、歯科医療の重要性を社会にアピールすることが大切」と力説した。

奥村 勝 氏

オクネット代表。明治大学政経学部卒業後、一般企業に就職。さらに東京歯科技工専門学校を経て歯科医院、歯科技工所に勤務。さらに日本歯科新聞社編集部記者、雑誌「アポロニア」(日本歯科新聞社)編集長、新聞「Dental Today」(医学情報社)編集長を歴任

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