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日本口腔インプラント学会 関東・甲信越支部 第14回学術シンポジウム参加レポート

2024年8月4日(日)日本歯科大学冨士見ホールにて、日本口腔インプラント学会 関東・甲信越支部 第14回学術シンポジウムが開催されました。大会長は、東京形成歯科研究会会長の月岡庸之先生であり、「インプラント周囲炎への挑戦 診断 治療計画 再生治療を駆使した予防的アプローチ」というテーマが掲げられました。

開催概要

  • 主幹:一般社団法人 東京形成歯科研究会
  • 大会長:月岡 庸之 先生((一社)東京形成歯科研究会 会長)
  • 副大会長:奥寺 俊允 先生((一社)東京形成歯科研究会 副会長)
  • 実行委員長:渡辺 泰典 先生((一社)東京形成歯科研究会 副会長)

シンポジウムの内容

開会式

開会式では、支部長の簗瀬武史先生、大会長の月岡庸之先生より開会の挨拶が行われました。

▼簗瀬武史先生のお言葉
「本日は、インプラント周囲炎への挑戦をテーマにしております。インプラント治療は、インプラントの埋入だけがクローズアップされがちですが、今後の超高齢社会においては、インプラント受療者の口腔内で長期的に機能をしていただくことを考えますと、インプラントのメンテナンス、つまりインプラント周囲炎を管理していくことは、非常に大切なことであると思っております。
また、インプラント学会は、日本歯科医学会のなかでも最大数の団体で、大学陣、そして臨床家の1万7,000人で構成されています。このインプラント学会は、インプラント治療を進める上で、不可欠な団体であると思っております。
また本シンポジウムの開催にあたって、東京形成歯科研究会施設長の奥寺先生を初め、シンポジウムの開催に尽力してくださった皆さまに、心から感謝を申し上げて、私の挨拶とさせていただきます。」

講演内容

当日は、インプラント周囲炎の講演だけでなく、インプラント・アバットメント・上部構造の選択基準等、学術的な観点で興味深い内容が発表されていました。
また歯科医師だけでなく、歯科技工士、歯科衛生士による発表も行われ、世界的にもパンデミックと言われているインプラント周囲炎に対して、それぞれの立場での関わり方が示された場となっていました。
特に、シンポジウム1にて開催された「画像診断 咬合分析 インプラントの選択基準」においては立ち見も多くありました。
また、質疑応答は口頭での質問だけでなく、質問を募集するための質問用紙が回収され、多くの質問を募集する様子が見受けられました。

企業展示の様子

会場では、40社の企業の展示が行われました。学会の実行委員会によって、スタンプラリーが企画されたこともあり、お昼休みには多くの先生方がブースに訪れ、情報収集を行っておりました。
歯科衛生士のcoeでは、今後とも継続的に学会・デンタルショー等のレポートを皆様に発信し、いち早く業界のトレンドをお届けしてまいります!