歯科業界ニュース

日本臨床歯科CAD CAM学会参加レポート

2024年7月28日(日)、愛知県名古屋市のミッドランドホールにて、日本臨床歯科CAD CAM学会「4th Summer Festival in Nagoya」が開催され、200名以上の歯科医療従事者の方々が参加されました。歯科衛生士のcoe編集部が当日の様子をレポートいたします。

東海支部発足記念

7月27日(土)に日本臨床歯科CAD CAM学会東海支部が、関西東海支部から独立する形で発足しました。今回は東海支部発足記念として、「歯科のデジタル革新とチーム医療」と称し、東北地方にゆかりのある講師陣を中心に歯科医師はもちろん、歯科技工士、歯科衛生士を対象とした講演が行われました。

䔥敬意理事長のご挨拶

一般社団法人 日本臨床歯科CADCAM学会 理事長の䔥敬意先生より「皆さん、おはようございます。本日は暑い中、第4回サマーフェスティバル夏フェスにご参加いただき、誠にありがとうございます。
今回のフェスティバルは『歯科のデジタル革新とチーム医療』をテーマに、多彩なプログラムを用意しております。ぜひ、存分に楽しんでいただければと思います。
また、今回の開催にあたり、愛知県歯科医師会および愛知県技工士会より後援をいただきました。深く感謝申し上げます。
ご参加いただいた皆様が素晴らしい時間を過ごせるよう、心を込めてプログラムを準備いたしました。そして、特別なお知らせがあります。昨日、正式に東海支部が発足いたしました。この地のデジタルデンティストリーの牽引役として、今後大いに力を発揮してくれることを期待しております。支部の皆さん、これからどうぞよろしくお願いいたします。
最後に、本日ご来場いただきました皆様のご健康とご多幸をお祈りし、挨拶とさせていただきます。本日はどうぞよろしくお願いいたします。」と挨拶が行われました。

当日のプログラム

当日は3つの会場に分かれて、各講師陣が各分野におけるデジタル活用、そしてデジタルをどうチーム医療に活かしていくかについての講演が行われていました。特にA会議室で行われていたDTセッションには、歯科技工士の方々を中心に、数多くの歯科医療従事者が足を運んでおり、立ち見での参加者も出るなど、歯科技工士目線で見たデジタル活用の関心度の高さが垣間見られました。
また歯科衛生士としてどのようにしてデジタルを活用していくかという観点での講演も行われ、株式会社Blanche 代表取締役社長 穴沢有沙氏により、歯科医院がデジタル機器を導入する際に抑えておくべきことから、口腔内スキャナの撮影だけではない、コミュニケーションツールとしての活用方法が話されました。

企業展示

会場では、27社のブースが設けられ、特に口腔内スキャナを取り扱う企業のブースには、多くの歯科医師、歯科技工士が足を運んでいました。6月1日から施行された保険改正により追い風を受けている口腔内スキャナですが、各社それぞれの特徴があり、先生方は熱心に担当者の話に耳を傾けたり、実際に機材に触れ、模型をスキャンしたりしていました。

「歯科のデジタル革新とチーム医療」というテーマにふさわしく、東海地域の歯科医療従事者が一堂に介したイベントとなっていました。引き続き、歯科衛生士のcoeでは歯科におけるデジタル化の最前線を会員の皆さまにお届けしていきますので、お見逃しなく!