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歯科衛生士のための国際シンポジウム ISDH2024 in 韓国

2024年7月11日から13日までの3日間、韓国ソウル COEXにて歯科衛生士のための国際シンポジウム「ISDH2024」が開催されました。そこで今回、Dentwave編集部も現地で取材に行ってきましたので、現場の様子をお届けいたします! 

開催概要

  • シンポジウム名:ISDH 2024 (International Symposium on Dental Hygiene 2024)
  • 主幹:IFDH(世界歯科衛生士連盟 International Federation of Dental Hygienists)
  • 主催:大韓歯科衛生士協会

日本開催以来2回目の開催! 世界から1,300名が集まったISDH 2024

ISDH2024はIFDHに加入した世界34か国の歯科衛生士が集まる学術シンポジウムであり、歯科衛生士の祭典です。第1回は1986年にノルウェーで開催され、今年で14回目を迎えました。アジアでは1995年の日本開催以来2回目の開催となります。

世界の歯科衛生士1,300人程が参加されており、大盛況となりました。著名な修士、博士陣よる学術講演はもちろん、歯科産業の最新トレンドを見ることができる機材展示会(展示29社)、主催国である韓国の文化を体験できるブース等、様々なプログラムが実施されていました。

今回のISDH2024の参加者は、韓国の歯科衛生士と海外の歯科衛生士が半分ずつの割合で、世界の歯科衛生士の歯科知識に対する熱い関心を確認することができました。 日本、ヨーロッパ、アメリカを含め、現在新しく歯科衛生士制度の導入を準備している中国等、34か国からの参加がありました。

“歯科衛生士は口腔衛生センターである”

Wanda Fedora IFDH会長は"私たちIFDHがアジアに集まってから30年近くになります。参加者の皆さんが楽しい思い出と新しい関係、そしてエビデンスに基づいた実践であなたのスキルアップができるポートフォリオを持って帰ることができたら嬉しいです。
国際歯科衛生士連盟会長として、私は加盟国以上の歯科衛生士に会うことをとても楽しみにしています。 私たちがエビデンスに基づく実践、倫理、予防に基づく職業であることを世界に示すために、これからも集団的尊重の精神を意識して参りたいと思います。歯科衛生士は口腔衛生センターです。"とおっしゃられていました。

日本のトップランナー歯科衛生士も多数参加

ISDH2024には、歯科衛生士のcoe、Dentwave.com のセミナーにも登壇された藤森 直子先生、北原 文子先生、髙橋 規子先生など、日本の歯科業界で活躍されている歯科衛生士の方々も参加されていました。

髙橋 規子先生は、”今回、某雑誌の編集長の方より、韓国ISDHが開催されることをお知らせいただき参加を決めました。以前より海外のイベントに興味があったので開催を心待ちにしていました。

今回が初のISDHへの参加でしたが、インスツルメンテーション、コミュニケーションなど基礎の大切さはもちろん、現在の問題や近未来の歯科衛生士像を見られたことは大きな収穫でした。そして全世界の歯科衛生士の活躍に感銘を受け、臨床を続けていく活力となりました。”とおっしゃられていました。

シンポジウのプログラム

学術講演Dental Hygienist、The Center of Oral HealthではCORE(Collaboration, Optimization, Reimagination, Equality)をテーマに7か国18名の演者が登壇しました。
企業ブースではCURAPROX 、 SUNSTAR、TePe 、 Neo Biotechなど29社が参加し、そのうちオステムインプラント、GCなど9社が主催したセッションも大人気でした。
学術発表セッションでは、84 の口頭発表、147 のポスター発表が行われました。ニューヨーク大学のポスター発表には卒業生の藤森 直子先生も取り組んでおりました。
今回の発表の数について、パク·ジョンランISDH2024組織委員会会長は「これは2年前に主催されたISDH2022より100以上増加した数値で、全世界の歯科衛生士の学術に対する情熱とISDHに対する関心が大きくなったということを実感しました」とお話になられました。 

また、次のISDHは2026年にイタリアで開催される予定です。 詳細はISDH2024ホームページIFDHホームページからご覧ください。 

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