nishiyama
歯科大学歯科衛生士学科卒業後、小児患者や障害者の歯科診療体制や、歯科恐怖症患者について学ぶため歯科大学付属の専攻科へ進学し口腔保健学学士を取得。その後は小児歯科専門歯科医院にて勤務。歯科衛生士ライターは「歯科に苦手意識を持っている人が媒体を通して理解し、歯科を身近に感じることで歯医者に行ってみよう」という気持ちになることを後押ししたいという思いから学生時代に始めた。
Instagramアカウント|歯科衛生士カウンセラー・ライター西山
「どうして甘いものを食べたら虫歯になるの?」
子どもからこのような質問をされたことはありますか?
子どもは大人が当たり前に感じていることも「なぜ?」「どうして?」と繰り返し質問してくることがあります。そんな時、大人の私たちはどのように対応することが正解なのでしょうか。
子ども達の質問にあえて「教えない」ことで、子どもは自ら考え、正解を見つけようとします。私たちがすぐに答えてしまうと子どもは「わからないことは大人が教えてくれる」と思い、自分で考えない大人になってしまいます。
私たちは無意識のうちに、子どもの質問に対してすぐに答えを言ってはないでしょうか?
限られた時間の中で生活している私たちは、子どもの質問や小さな疑問を知らぬ間を通り過ぎている可能性があります。では、子どもの答えが間違っていたときはどのように対応したら良いのでしょうか。
私たちが子どもに質問返しをした時に、子どもが間違った答えを出したとします。
その時に「それは間違っているよ」と否定してしまうと子どもは間違ったことに対して悔しい気持ちや悲しい気持ちが大きくなり、その質問に対してトラウマを抱えることすらあります。
たとえ答えが間違っていたとしても、「どうしてそのように考えたの?」とワンクッション挟んであげることが大切です。
その後に「答えは○○なんだけど、あなたの考えもとても素晴らしい!では、次の質問の答えはどうだろう?」などと新しい質問を次々に出してあげ、「次は正解できるかな」と子どものやる気を導いてあげることが、私たち大人にできることです。
私たちが幼かった頃、わからない問題は学校の先生に聞いたり、辞書で調べたり、自ら調べる習慣が身についていました。
しかし、最近の子どもたちはどうでしょう。小学校低学年の子どもでもスマートフォンを持っていて、大人よりもパソコン知識を持っている子どももいます。
そんな子どもたちは、わからないことはネットで検索して「わからなくて悩む時間」すら1秒もないかもしれません。そんな現代だからこそ、子どもたちには自分で考えて答えを出す力を身につけさせなければなりません。
それは、歯科医療現において特に実践できることだと筆者の私は考えております。
「なぜ、甘いものを食べたら虫歯になるの?」という子供の質問に「どうしてだと思う?」と問いかけ「わからない」と言われたらだんだん質問の幅を狭くしていきましょう。
「じゃあ、甘いケーキとお野菜だったらどっちが虫歯になりやすいと思う?」という質問をしてみたら必ず子どもは「ケーキ」と答えるでしょう。
その答えに対し「じゃあ、どうしてケーキは虫歯になるのかな?」と質問を返すと「ケーキはお砂糖が入っているから?」と子どもは答えるのではないでしょうか。
ここで、砂糖が虫歯の原因を作るということを子ども自らが発見したという事実が生まれるのです。
このように、少しずつ質問の幅を狭くして子どもが答えを導きやすいように持っていくことが大切です。
歯科大学歯科衛生士学科卒業後、小児患者や障害者の歯科診療体制や、歯科恐怖症患者について学ぶため歯科大学付属の専攻科へ進学し口腔保健学学士を取得。その後は小児歯科専門歯科医院にて勤務。歯科衛生士ライターは「歯科に苦手意識を持っている人が媒体を通して理解し、歯科を身近に感じることで歯医者に行ってみよう」という気持ちになることを後押ししたいという思いから学生時代に始めた。
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