【学会理事長に聞く】 会員サポートと、国民への啓発 両面からの活動で、一歩でも前へ

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アイキャッチ 今年で設立37年目を迎える、日本の臨床家を対象とした日本臨床歯周病学会は、会員数4,700名強と順調に会員も増え、全国に7支部を抱えるまでになりました。そこで今年の4月、新理事長に就任した武田朋子先生に、女性初となる理事長としての思いや、現在の活動から今後の抱負、さらに6月に札幌で開かれる年次大会についてもお聞きしました。

日本歯周病学会と連携し 歯周病専門医への道を開く

 2023年に40周年を迎える日本臨床歯周病学会は、会員数を順調に伸ばし、女性会員数も200名ほどになりました。
NPO法人になってから飛躍的に活動内容が増えましたが、現在の基本的な活動は全国に7支部ある各支部での活動が中心となっています。支部の中で研さんを積まれた先生方が、AAP(アメリカ歯周病学会)をはじめとした海外の学会で発表するなど、活動の幅は徐々に広がっています。


 当学会は臨床家の会員割合が高いことが大きな特徴で、設立の理念は「1枚のデンタル画像から膝を突き合わせて歯周病について語ろう」でした。その理念を実現するために、支部ごとに研修の場や学ぶ機会を多くつくり、こうした場で学んだことを基に、地域に密着して患者さんの歯周病の治療にあたっています。


 一方、正会員であれば全国のどの支部でも開催される研修会を受けられます。支部ごとに特徴あるテーマを設け、第一線で活躍されている先生を講師にお招きしていますので、自分で勉強していこうという意欲があれば、学びの場とチャンスはいくらでもあります。新理事長としても、これからもこうした活動を引き継いでいきます。


 また、日本歯周病学会と連携し、大学での研究についての知識をいただきながら、臨床の場で活用させてもらっていることも、当学会の特長といえるでしょう。日本歯周病学会のご協力のもと、当学会の認定医から、日本歯周病学会の歯周病専門医の試験が受けられる仕組みもつくりました(カコミ参照)。


臨床家の多くは、大学を卒業してクリニックに勤務した後に開業するため、その時点では専門医の受験資格はありません。そこで当学会の認定医を取得した人であれば、専門医の受験資格を得られるようにしました。これにより、歯科医師としてのキャリア形成にも、大いに役立つと思います。


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武田 朋子(たけだ ともこ)
  • ともこデンタルクリニック 院長
  • 日本臨床歯周病学会 理事長
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