2018年の世界の主要学会の動き & 2019年の主要学会、あなたはどこへいく?

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2018年、世界の主要学会にはどのような傾向や潮流が見られたのか? Dental Tribune International(DTI)の各国レポートの中から、日本版編集部が日本人に人気の学会をピックアップ。来年の学会スケジュールとともに、今年の世界の傾向を鳥瞰する。

2018年一番の動きは、やはり「歯周病の新分類」

AAPとEFP合同ワークショップの成果歯周病の包括的分類を発表 EuroPerio9 in Amsterdam (June. 20-23)

By Dental Tribune International
歯周の健康と疾患、およびインプラント周囲疾患に関するグローバルな新分類体系が、6月22日(金)にEuroPerio9で発表された。ヨーロッパ歯周病学会(EFP)と米国歯周病学会(AAP)が2017年にシカゴ(米国)で開催した合同ワークショップの成果であるこの新体系は、この疾患に関する前回の包括的分類(STAGING & GRADING)以来ほぼ20年ぶりの改訂であり、その間に得られた膨大な量の新たなエビデンスと知識に基づくものといえる。
Maurizio Tonetti教授とDr. Kenneth Kornmanは、新分類体系が、歯周炎発現のメカニズムに関するよくある誤解を認識した上で、その誤りを暴くものであること、歯周治療学の教育と大学のカリキュラムを方向付ける上で有用である点を強調した。また、Dr. Kornmanは、「歯周炎の重症度は、歯に付着しているプラークの量と、付着していた時間の長さの単純な関数ではないこと、そして、この疾患に対する感受性が人によって異なることが分かっている」と語った。 この包括的分類は、最新のエビデンスに基づいており、歯周炎の病期診断および等級付け体系を含み、重症度と疾患の程度を示し、生涯にわたる罹患体験や、患者の健康状態全般を考慮したものとなっている。臨床上の健康状態が分類内で初めて定義され、歯周炎は、重症度の軽いものから重いものへと4段階で説明されている。疾患進行率とリスクは、進行のリスクが最も低いものから高いものへと3段階に分類された。この等級付けでは、喫煙や、糖尿病などの合併症のような危険因子が考慮される。 完全なレビューレポートおよびコンセンサスレポートが、EFPの『Journal of Clinical Periodontology』とAAPの『Journal of Periodontology』で同時に公表されている。

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