アメリカの大学院で学んだ歯科医師としての倫理観を大切に

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専門分野以外も徹底的に学ぶ

歯周病の専門医になるために、1971年からアメリカのタフツ大学大学院とインディアナ大学院で学びました。どちらの大学院でも歯周病学だけではなく、例えば解剖や免疫、細胞、病理など、歯周病に関連するさまざまな学科を履修します。おかげで、バランスよく幅広く学ぶことができました。 またタフツ大学では、専門医の資格を取得する際には、朝9時から夕方まで、臨床で患者さんを診ます。しかも、一人ひとりの患者さんの治療計画を立て、インストラクターと一緒に治療しながら学んでいくという徹底ぶりでした。 さらに大学教授たちも、研究だけでなく臨床も行っているので、例えば解剖の講義の中に、その教授の臨床での経験談がたくさん入ってきて、より具体的でわかりやすい内容になっていました。臨床と研究がつながっているところが、日本とは随分違うと感じた点です。 そして印象的だったことは、歯科医が患者さんにフランクに接し、とてもわかりやすく説明していたことです。当時の日本では、歯科医師が一方的に上から目線で患者さんに説明するだけだったので、とても驚きました。

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船越 栄次(ふなこし・えいじ)
  • 船越歯科医院 院長

1971年、九州歯科大学卒業。1973年Tufts大学大学院卒業、1976年Indiana大学院卒業、1977~1978年Indiana大学准教授。1980年に福岡市で船越歯科歯周病研究所を開業し、現在に至る。日本臨床歯周病学会理事長、日本歯周病学会理事、常任理事を歴任したのち、現在は、日本臨床歯周病学会顧問、インプラント指導医、日本歯周病学会歯周病専門医・指導医を務める。また、アメリカ歯周病学会名誉会員、ITI section Japan Chairman、ITI Board of Directors。

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