カリオロジーのトレンドを知る 「世界のう窩をなくす」を目標に独自の活動を展開するACFF日本支部

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「2026年以降に誕生する子供たちは生涯をとおしてう窩を作らない」を地球規模でのゴールに設定し、2010年に発足した国際非営利組織であるACFF(Alliance for a Cavity Free Future)。2018年2月に、一般社団法人ACFF日本支部が発足し、独自のプロジェクトを展開しています。そこで、日本支部の理事長を務める大阪大学教授の林美加子先生に、グローバルなACFFの設立趣旨や活動、日本支部の活動についてお伺いしました。

カリオロジーのトレンドを知る 「世界のう窩をなくす」を目標に独自の活動を展開するACFF日本支部

う窩がない未来を目指し世界の28地域で活動
ACFFは「う窩がない未来を目指そう」という、国際的なチャリティーです。ポイントは「う蝕」ではなく「う窩」。つまり、キャビティーフリーの撲滅、を実現可能なゴールとして設定しています。

2010年、イギリスのロンドンで発足し、4つの大きな目標を設定し、活動を行っています。

1つ目が、2026年以降に生まれる子どものキャビティーフリーを達成すること。2つ目が、「モダン・カリオロジー教育の浸透」。すなわち、歯科でよくいう「削って、填めて、請求する」ということではなく、生物学的に回復可能な歯質は大切にしていこうという考えや、教育を浸透させていくことです。3つ目が、口腔と全身の健康状態を視野に、世界あるいは地域での、う蝕発生の不均衡を是正するために、幅広い組織と協力して活動することです。4つ目は、2020年までに、 ACFFの地域のメンバーが一体となり、包括的かつ地域に適したう蝕予防およびマネジメントのシステムと、それをモニタリングする取り組みが浸透する環境を整えることです。

ACFFの最初のチャプター(支部)は、2011年5月にコロンビアで発足し、その後メキシコ、ブラジル、ベネズエラが続きました。2012年には中国、2013年はヨーロッパ、2014年には急成長して支部が増え、2018年2月に27番目として日本支部が登録されました。2019年にはスペインが加わり、現在28地域で活動していますが、その地域はさらに広がりつつあります。

各支部の活動は、①専門家の教育、②公衆衛生に関する教育、③口腔保健の不均衡の是正、④学際的協力、⑤地域のプログラム、⑥ ICDAS/ICCMS™の推進、という6つのアプローチがあります。


一般社団法人ACFF日本支部 事務局(学際企画株式会社内)
TEL:03-3981-7281(代表) 050-5530-1160(IP電話)
FAX:03-3981-7284  E-mail:acff@gakusai.co.jp
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