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2016/06/07

日常臨床の“あるある”を見直す 補綴再製ゼロプロジェクト チェアサイド編 (5) シリコーン印象材の不適合事例

ついに歯界展望でも連載開始!補綴に関わるチェアサイドとラボサイドのやりとり、日常臨床の“あるある”を見直す補綴再製ゼロプロジェクト。知っている人には当たり前、でも、多くの現場で起きているという事実を、筆者の臨床や研修業務を通じてお伝えします。気楽な気持ちで読んでください♪

5. シリコーン印象材の不適合事例

「なんでシリコーン印象したのに適合しないの?」

チェアサイドからラボサイドにはこうしたクレームが届くことがあります。
そして多くの場合、その原因はわからないので、とりあえず再製作します。

そうなんです!
シリコーン印象の不適合の原因はとてもわかりにくいです。

この場合、ラボサイドでの適合チェックは比較的容易にわかります。
シリコーン印象に石膏を二つ流して、一つは作業用模型として技工物をつくり、もう一つをチェック用として完成した技工物を当てはめてみます。
技工物に不適合があれば、この時点でだいたいわかります。

わかりにくいのはチェアサイドです。
あきらかにマージンが採れていないのは別なんですけどね…
マージンが採れていても不適合になることがあります。

image001

左下45のプレスセラミックスです。
マージンはきれいに採れています。

image002

左下5のみ不適合でラボに戻ってきました。
赤ラインのマージンがオーバーだったそうです。

image003

再印象された模型で左下5を再製作しました。
ちなみに、4はマージンのギャップもなく、きれいにセットされていることから、ラボの技術的要因は少ないと考えられます。

image004

再製作した技工物を最初の模型に戻してみました。
赤ラインがアンダーになっています。
ということは、赤ラインに合わせて作った技工物は、口腔内ではオーバーマージンになりますよね。
印象が部分的にのびてしまったのかもしれません。

image005

両者の模型を比較してみました。
まったく違いがわかりません(^^;

そうなんです!
シリコーン印象の不適合の原因はとてもわかりにくいです。

原因はいろいろあるのですが、症状の一つとしては印象体の“ゆがみ”があげられます。
例えば、印象体は口腔内から撤去する際に、歯牙のアンダーカットによって一度変形しますが、弾性変形として元に戻ります。
しかし、アンダーカットが強すぎたり、トレーをこじるように外したりすると、応力が印象体に残り、元に戻らないことがあります。

輪ゴムを2重3重にして止めたあとに、はずしてみるとビロンビロンにのびてしまっている…というのをイメージすると、わかりやすいかもしれませんね。

技工物も一度検証すると、なにが良くてどこにエラーがあるかがわかってきます。
デンタルデザイン ラボコミュニケーションズでは歯科技工に関するご相談を受け付けております。
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