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2016/04/26

日常臨床の“あるある”を見直す 補綴再製ゼロプロジェクト チェアサイド編 (4) シリコーン印象は本当に優れているのか?

ついに歯界展望でも連載開始!補綴に関わるチェアサイドとラボサイドのやりとり、日常臨床の“あるある”を見直す補綴再製ゼロプロジェクト。知っている人には当たり前、でも、多くの現場で起きているという事実を、筆者の臨床や研修業務を通じてお伝えします。気楽な気持ちで読んでください♪

4. シリコーン印象は本当に優れているのか?

今回は問題提起をします!それも、歯科では当たり前と言われていることに問題提起をします。

前回までは、アルジネート印象材を中心にコラムを書かせていただきました。
本当はもっと書きたいのですが、一方で「やっぱりシリコーン印象がいいよね」というご意見もありましたので、テーマをシリコーン印象にします(^.^)

佐野はよく歯科医師の先生に「印象は何を使っているのですか?」と聞きます。ふつうは「ケースのよる」と返ってくるので、「どのようなケースで印象を使い分けているのですか?」と聞きます。

皆さんはどう答えられますか?

多くの場合「保険は寒天アルジネート印象、自費はシリコーン印象」と答えられる先生が多いです。
そうですよね、まったく問題ありません。

そのうえで、「何でそのように使い分けるのですか?」と聞くと、「精度が良いから」と答えてくれます。
もちろん、その通りだと思います。

学校の教科書でも、シリコーン印象は物性が優れていると書かれていますし、雑誌とか論文みてもシリコーン印象が基本のような気がします。
誰もが認めるエビデンスです。

では、次のケースはどうでしょうか?

image1

これは再製作となってラボに戻ってきたセラミックインレーです。口腔内に合わないということで、再印象もされてきました。
そこで、この再製作となったインレーを、再印象した新しい模型に戻してみると…

image3

わぉ!全然合ってない!?確かに、これなら口腔内セットはできないですし、再製作となるでしょう。

問題はなぜこのような現象が起きたのか?だと思うんです。
セラミックインレーは自費ですし、印象もシリコーンですよ。

実は、シリコーン印象でトラブルが起きている臨床現場もあります。佐野はそういう現場に行って、何が問題かを検証して解決していくというのも仕事にしているのですが、その時にいつも臨床とエビデンスの乖離を目の当たりにします。

シリコーン印象材はアルジネート印象材よりも物性が優れている、というのは誰もが理解しているエビデンスです。でも、実際の臨床で起きるエラーの要因を理解しているかどうか、この臨床的エビデンスも大切ですよね。

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