株式会社トータルヘルスコンサルティング主催 非外科的歯周治療 突き抜ける歯科経営

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▲医療法人財団興学会 代表理事 小野 芳司先生
「非外科的歯周治療 突き抜ける歯科経営」概要
2月24日、TKP東京駅セントラルカンファレンスセンターにて、トータルヘルスコンサルティング主催で「非外科的歯周治療 突き抜ける歯科経営」が開催された。当日の参加者は150名以上で、会場は満席だった。
「非外科的歯周治療 突き抜ける歯科経営」講演

1.小野 芳司先生(医療法人財団興学会 代表理事)
「突き抜ける歯科経営 歯科業界を変えていくこれからの技術と最先端治療」

2.マリーサ・ロンカーティ先生(ボローニャ大学 助教授)
「ペリソルブ・フォローアップセミナー (豚顎を使った非外科的歯周治療のデモあり)」

本記事では、小野芳司先生と、マリーサ・ロンカーティ先生の講演の一部を紹介する。
患者との信頼関係構築が自費率向上の鍵
まず、保険診療と自費診療の大きな違いとは何かをご存じだろうか?
・保険診療:患者のニーズに沿った最低限の治療
・自費診療:患者の希望を叶える治療

「奥歯の被せ物が外れたので、見た目を綺麗にしてほしい」という主訴を持つ患者が来院したとする。保険診療であれば銀合金インレー、自費診療であればセラミックインレーなどで修復する可能性が高い。
自費で治療してもらいたい、と歯科医院側は考えるだろうが、そのためには患者と歯科医師との信頼関係が非常に重要である。「治療技術も大切だが、コミュニケーション能力がなければ自費率は向上しない」と小野芳司先生は述べていた。
患者との信頼関係を築くための3つのポイント

1.笑顔で挨拶
笑顔で挨拶が簡単だと思っているかもしれないが、日々の忙しさや疲れでできていないこともある。患者に良い印象を与えるには、笑顔で挨拶は最も即効性がある。

2.清潔感
常に綺麗な白衣を着るように心掛け、髭の剃り残しや髪型の乱れがないように身なりを整えることが大切である。また、タバコの臭いを嫌う患者も多いため、タバコは吸わない。

3.患者に関心を向ける
会話=快話になるように、前回来院時に患者と会話したことを話す(コミュニケーションノートを用意し、来院毎にどのようなことを患者と会話したかをメモすると良い)。
小野芳司先生の講演では、カリソルブやペリソルブの活用方法など、スウェーデンの最先端技術の紹介があり、歯科の最先端技術・治療に触れる絶好の機会にもなった。
患者のセルフケアが最も重要
▲ボローニャ大学 助教授 マリーサ・ロンカーティ先生
マリーサ・ロンカーティ先生は中等度から重度の歯周病に罹患している患者の症例を多く紹介していた。ペリソルブ・レーザーを用いた非外科的歯周治療により、多くの症例で歯周外科を行うことなく、歯周組織の状態が改善したことを教示した。
他には、ペリソルブ・レーザーの歯周病に対する効果や、マリーサ・ロンカーティ先生が実際に行っている非外科的歯周治療の手順などが紹介されていた。
▲マリーサ・ロンカーティ先生による非外科的歯周治療のデモ

講演後は、マリーサ・ロンカーティ先生による豚顎を使った非外科的歯周治療のデモが行われた。レーザーの当て方やスケーラーの動かし方、ペリソルブの使用方法など、非常に分かりやすく、丁寧に述べていた。
「ペリソルブがどれだけ優れていても、患者のセルフケアが大事」とマリーサ・ロンカーティ先生は述べた。歯周治療の技術は日々進歩しているが、患者自身のプラークコントロールが不十分であれば、全く無意味となる。患者のセルフケアが重要であることを再認識する機会となった。
本記事が読者の日常臨床の一助になれば、幸いである。
古川 雄亮(ふるかわ ゆうすけ)
  • 日本矯正歯科学会 所属

東北大学歯学部卒業後、九州大学大学院歯学府博士課程歯科矯正学分野および博士課程リーディングプログラム九州大学決断科学大学院プログラム修了。歯科医師(歯学博士)。バングラデシュやカンボジアにおいて国際歯科研究に従事。2018年より、ボリビアのコチャバンバで外来・訪問歯科診療に携わり、7月から株式会社メディカルネットに所属。主に、DentWaveやDentalTribuneなどのポータルサイトにおける記事製作に携わり、現在に至る。


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