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2018/08/09

EuroPerio9 レポート『人口の 50% が歯周病に感染しやすい』


▲Mark Edwards 博士 (ユニリーバ社の Global New Opportunities Brand Director Oral Care) と Nicola West 教授。Zendium ブレックファストブリーフィングにて。
2018年6月20日から6月23日に”EuroPerio9″がアムステルダムで開催された。今回の会場は、アムステルダム中央駅より電車で10分程度の距離にあるRAI Amsterdamで、110か国以上から総勢1万人規模の人数が来場した。会場では、歯周病・インプラント周囲炎の及ぼす地球規模での経済的損失や、新たな分類方法、抗生物質の使い方など、普段中々聴講することが出来ない講演を聴くことが出来た。今後記事として紹介していく予定だが、本記事では、口腔内細菌叢と生活習慣の関連性についてのインタビューの内容を取り上げる。
人口の 50% が歯周病に感染しやすい
Nicola West 教授 (英国ブリストルデンタルスクール臨床試験部・保存修復学学長) インタビュー
金曜日の朝に開催されたユニークなブレックファストブリーフィングでは、ユニリーバ社の Zendium によって注目に値するデータが紹介されました。これは、Zendium の歯磨剤を毎日使用すると、口腔内細菌叢の均衡が取れることで歯肉の健康状態がどのように改善されるかを示すデータでした。この結果は、細菌の排除より、細菌の均衡に焦点を当てた歯周病病理学の進んだ知見と本質に完全に一致しています。
today internationalは、英国ブリストルデンタルスクール臨床試験部・保存修復学の学長である講演者の Nicola West 教授にインタビューを行いました。教授は、口腔衛生製品の有効性に関する臨床研究における専門家であるため、このトピックの最新情報を伺う相手としては理想的な方でした。
口腔内細菌叢とはどのようなもので、なぜ口腔衛生において重要なのでしょうか。
口腔内細菌叢は、歯と口腔粘膜上に存在する細菌構造のことで、たんぱく質と天然酵素も含まれています。口腔内細菌叢の均衡が自然に取れていれば口腔内衛生状態を良好に保つことが可能であり、歯科疾患の発現を予防することも可能です。歯周病の大半は、口腔内の硬組織表面、すなわち歯もしくはインプラントにプラークが蓄積することによって生じます。習慣的かつ自発的に口腔衛生に気を遣っていてもプラークが除去されてない場合は、菌の不均衡を招き、病原性株が出現します。その結果、歯肉炎となり、感受性が高い人は歯周炎になります。
健康な口腔内細菌叢に悪影響を及ぼすものには何があるでしょうか。
不規則な睡眠パターンや、喫煙などの不健康な生活習慣です。妊娠していることも危険因子であり妊娠により体内でホルモンバランスの変化が産まれ、口腔内にホルモン受容体が生じる為です。最後に、健康的な食事が非常に重要です。普段よく口にするような加工食品よりも天然物を食べるべきで、一例を挙げると、地中海式蜂蜜ダイエットがあります。蜂蜜をただ飲んで、その後に全身的な反応が得られるだけではなく、口腔内でも栄養における物理的影響があることが重要です。蜂蜜は、実際に多くの天然保護成分を含む優れた天然素材であるため、私は自分で養蜂を始めたほどです。
潜在的危険因子としてストレスにも言及されましたが、それはなぜですか。
ご存じの通り、ストレスは口腔内と関連しています。歯周病に生まれつき罹病しやすい人とそうでない人がいます。罹病しやすい人の場合、発病に関与する遺伝的および非遺伝的危険因子の 1 つがストレスです。人口の約50% が歯周病に対して高い感受性を持っています。これは膨大な数です。ストレスをためている人とそうでない人の歯周組織の状態をみると、安定性に明確な違いが認められます。ストレスにうまく対応できていない人の場合、唾液の分泌、睡眠パターン、歯周ポケットの形成などに変化が認められます。
最後に伺いますが、ここまでの EuroPerio はいかがでしたか。
すばらしいイベントだと思います。とても賑わっていますよね。ロンドンで開催された前回よりも活気があり、ここならそうなるのは当然だと思います。私にとって EuroPerio は、世界中から訪れるすべての歯周病専門医と繋がり、意見交換をするための機会です。非常に親しみやすく、上手く運営されており、プログラムの内容も実にすばらしいです。
By Dental Tribune International
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