ネオス・インプラントの上顎小臼歯部への応用

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ネオス・インプラントの上顎小臼歯部への応用
今号では、横浜市でご開業の医療法人誉会 山口歯科医院 理事長の山口文誉先生よりユーザーレビューをご紹介いたします。
Title:ネオス・インプラントを上顎小臼歯部に応用した一症例
はじめに
現在数多くのインプラントシステムが発売され各インプラントメーカーが設定しているプロトコルは多岐に渡り複雑化しているのも散見されるが、ネオス・インプラントはシンプルかつ汎用性に優れた有効性の高いインプラントシステムである。今回は、ネオス・インプラントを上顎小臼歯部領域に応用した臨床例を供覧いただきたいと思う。
患者は、62歳・女性、右上小臼歯部の咬合痛を主訴に来院された。右上4番の歯質は歯肉縁下深くまで垂直的に破折しており保存不可能の判断しインプラント治療を行うこととした。術前のCT所見より今回は待時埋入を選択した。抜歯時に歯槽堤の保存を目的として骨補填材を用いてRidge preservation をおこなった。特に小臼歯部におけるRidge preservationは上顎洞や下歯槽管神経のリスクを回避できるため非常に有効であると思われる。
ネオス・インプラント
8ヶ月後、抜歯窩は骨様組織で埋め尽くされ追加の骨増生処置なくフィクスチャーが埋入できる状態まで回復していた。口腔内所見からも十分な角化歯肉を持った歯槽堤の回復が確認できた。
ネオス・インプラント
私はフィクスチャー埋入においては、インプラントガイドシステムを概ね使用している。CT撮影後ガイド作成用のプランニングを行い、上顎右側第1・2小臼歯部にそれぞれネオス・インプラント ストレート3.5×9mm、3.5×9mmを埋入する計画とした。
今回は骨質が良好であったためストレートタイプを選択したが、より疎な骨質に関してもテーパータイプを用いることでより確実な初期固定を得ることが可能である。また、直径が3.25mm~5.5mm、長さが7mm~15mmと幅広いラインナップが用意されている。
ネオス・インプラント
ネオス・インプラント
こちらがプランニングをもとに作成したサージカルガイドである。
ネオスガイドシステムはドリリングからフィクスチャー埋入まで一連で行えるフルガイドシステムである。また、通常のドリルにガイド専用のハブを取り付けるだけで使用できるためガイド専用のドリルは必要ない。
ネオス・インプラント
フィクスチャーの埋入においてもフィクスチャーをガイド専用マウントに取り付けることで使用できるためガイド専用のフィクスチャーは必要ない。ガイド使用時、スリーブとガイド専用マウントがかなりタイトにフィットし余分な遊びがなくプランニング通りドリリングそしてフィクスチャー埋入が行えている信頼感が得られる。
ネオス・インプラント
インプラント埋入後のレントゲン写真である。上顎右側小臼歯部の埋入予定位置にプランニング通り埋入ができていることが確認できた。
ネオス・インプラント
おわりに
今回は、上顎小臼歯部領域に対し非常に良い臨床的感触が得られているネオス・インプラントを応用した症例報告をさせていただいた。
今回の結果については、4月14・15・16日(金・土・日)日本顕微鏡学会にて発表もさせて頂きます。ぜひご参加ください。

▶ 第14回日本顕微鏡歯科年次大会

山口 文誉先生 臨床動画はこちら
医療法人誉会 山口歯科医院 理事長 山口 文誉 先生
1998年 昭和大学歯学部卒業
2003年 日本歯周病学会専門医取得
2006年 山口歯科医院開業
2011年 日本歯周病学会指導医取得
現在に至る
日本歯周病学会指導医・専門医
日本臨床歯周病学会会員
日本口腔インプラント学会会員
日本顕微鏡学会会員
OJ正会員
Tokyo SJCD会員
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http://www.neoss.co.jp/
TEL:03-5289-3511 FAX:03-5289-3512


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