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2013/10/24

タバコは20歳になってから 未成年者の喫煙は法律で禁止されています

 喫煙防止教育のセオリーでは、「大人になってから」は禁句とされています。ちょっと背伸びがしたい子供達にはこれらの謳い文句は魅力的ですよね。これらの言葉は一見子供達をタバコから守るようにきこえますが実際には抑制効果はほとんどありません。これらの言葉について、小・中・高校生は、「なんとも思わない」と感じている児童生徒が3〜4割もおり、「むしろ吸いたくなる」と答えている児童生徒も4〜8%います。実は以前JTは「ハタチまで待って楽しい煙の輪」こんなキャンペーン展開をしていました。

 このようなキャッチフレーズなどを見ていると「20歳になってから吸ってください」はもちろん、未成年者にも本音では吸ってもらいたいのでは?と思われるような広告展開をしています。ほかにもたとえば、自動販売機。年齢認証なしでタバコを自由に買える国は先進国ではごくわずかです。また、商品購入ボタンやコイン投入口も必要以上に下のほうに位置されているのは子供が買いやすいようにしているのでは?などとうがった見方をされかねない構造の物も散見されます。さらには好感度タレントの上位に名を連ねる常連さんの中にはかっこいい喫煙シーンやトーク番組でひっきりなしに吸う姿も「かっこいい大人=タバコ」という間違ったイメージを与えかねません。
このようにタバコは子供たちにとって好奇心をそそられる情報が至る所に散らばっているのです。

 

 

 その結果喫煙開始年齢の低年齢化はどんどん進んでいます。喫煙開始年齢が若ければ若いほどより依存度が強くなってきます。子供は毎月1本以上吸うようになると、女子ではその21日後、男子では183日後に「吸わずにいられない」状態に移行するという研究結果も出されています。(Development
of symptoms of tobacco dependence in youths: 30 month
follow up data from the DANDY study
。Tob Control.2002 Sep;11(3):228-35.)そして厚生労働省の調査からは10代で喫煙が習慣化した人がタバコの依存症になる確立は62%という高い結果が報告されています。

 

 そして禁煙しても再喫煙率が高いのもこの世代の喫煙者の特徴です。若年者から喫煙を開始すると心理的中毒者にもなりやすく喫煙習慣が体に定着しやすく、ヘビースモーカーも未成年からの喫煙者に多いこともわかっています。当然。身体が出来上がっていない時期からの喫煙習慣は、成人になってからのそれよりも身体を蝕むスピードは速いです。肺癌を例にとると19歳までに吸い始めた人は、人口10万についての死亡率が131で、吸わない人の23と比べて6倍もの高さです。
その他にも老化を早めたり、成長を妨げる作用が報告されています。

 

 では、私たち歯科医院でこの事を防ぐための手助け(防煙教育)が少しでも出来ないでしょうか?

幸い、歯科医院ではメインテナンス制度を取り入れている所も増えていると思います。この時間は患者さんと会話することをも多く、生活環境に踏み込んだ会話をすることも少なくないでしょう。そこでチャンスです。この時期はまだ、周囲のタバコ煙を不快に思っていることも多く、タバコについての正しい知識を教えると大抵の場合、タバコに興味は持ちません。また、子供によっては自分の親に禁煙を勧めてくださることも珍しくはありません。喫煙者も本心ではやめたがっている事も多いので素直に聞いてくださいます。このタバコについての正しい知識を与えることは結構難しいように感じますが、喫煙者を禁煙させる事に比べれば簡単です。

 

 最近、路上で制服を着たまま堂々とタバコを吸う方が見かけられますよね。皆さんご存知と思われますが「未成年者喫煙禁止法」の第三条に 
  
一 未成年者に対して親権を行う者情を知りて其の喫煙を制止せざるときは科料に処す
  
二 親権を行う者に代わりて未成年者を監督する者亦前項に依りて処断す とあります。つまり、未成年者の喫煙行為を知りながら禁煙を支援しない場合は罰金が生じるのです。そんな光景を少しでも減らせるきっかけに歯科医院がなれるといいですね。

 

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