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2013/10/24

第1回 歯科から医科へ。加速する再生医療

はじめまして。日本で唯一の「歯髄細胞バンク」を運営する再生医療推進機構の技術担当役員の岩堀禎廣(いわほり よしひろ)と申します。もともと私は、薬剤師で薬学博士ではありますが、現在は再生医療を推進していく環境をミクロからマクロまでデザインし、コーディネートしていく仕事をしています。
今回、このコラムを連載させていただくに際して、歯科医の皆様にもっともお伝えしたいことは、「再生医療が一般的に用いられるようになる環境はすぐそこまできており、そこに、歯科医は中心的な役割を果たすことができる」ということです。

 

歯医者さんで抜いた歯が、お子様やご家族を守ります。

 

特に、弊社のような「歯髄細胞バンク」を運営する立場としましては、「再生医療は歯科から始まる」と言っても過言ではないと考えております。
 しかしながら、現状では、歯科医の皆様は、日々の診療やクリニック経営に奔走する毎日であり、なかなか再生医療に関しては身近に感じられないという話を良く伺います。そのため、このコラムでは、皆様に再生医療を身近に感じていただけるように、歯科領域が関係する再生医療のトピックを中心に、再生医療の始まりから、最先端の現状まで、実験データも交えながら、皆様にお伝えしていければと考えております。

 

21世紀の健康をささえる「再生医療」のカギは、細胞です。

 

特に、歯科医の皆様が、日頃、何気なく抜歯して廃棄している抜去歯の中に、お宝が眠っていることについては、きちんとお伝えしていきたいと考えております。10年ほど前に、歯髄の中から再生医療に使える細胞が発見されたことで、歯髄は再生医療に大きな貢献ができることがわかってきました。特に、口腔内の再生だけでなく、全身の再生に使えることから、歯科領域だけでなく、医科領域の未来にも貢献できるのです。また、歯髄は、細胞バンク用の細胞としては、他の臍帯血や骨髄と比較して、様々な点で歯髄が有利であることや、歯牙は、放射性物質であるストロンチウムが蓄積するため、内部被爆の指標に使えることや、福島原発の作業員に虎ノ門病院の医師が再生医療用に細胞をストックしておくことを推奨したことなどから、福島の方々から子供の乳歯を安心のために預けたいということで歯髄細胞バンクへの問い合わせが激増していることなども身近な話題としてお伝えしていければと考えております。

 

その細胞は歯の中にありました。

 

皆様は、歯科医療を通じて患者の皆様の未来の幸せに貢献したいという思いで、日々、診療を行っていることは十分理解しております。そのような日々の診療を通じて、再生医療を患者の皆様にお役立ていただくツールの一つとして提供できるような未来を共有していければ幸いです。

 

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