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2013/10/24

第12回 素晴らしき仲間たち

歯科衛生士コラム

第12回「素晴らしき仲間たち」
田樽 ハイジ(仮名) 衛生士

 子どもの頃は、楽しい行事を想像しては、年末年始の訪れを指折り数えていたものだが、今では、びっしりと埋った年末のスケジュールを見ては、1年が過ぎるのをあっと言う間に感じるようになった。年を重ねると時の経つのが早くなるというが、その早さを例えるならば「光陰矢の如し・・さらに倍」といったところだ。

 年明けに、やり残した仕事を眺めては「今年こそは計画を立てて、できる事は早めに済ませよう」と思うのだが、結局は毎年同じ事の繰り返しである。

 そして今年もまた、山のような用事を持ち越したまま、新年を迎えることになってしてしまった。

 一昨年の年末のことであるが、歯科衛生士学校からの20年来の友人から仕事の依頼があった。インターネット上で歯科衛生士としてコラムを書いてみないかという誘いだ。本の執筆や歯科専門誌への投稿経験は何度もあるが、コラムというと話しは別である。「どんなことを書けばいいのだろう」とか「連載となると荷が重いなぁ」などとあれこれ考えていると、やり遂げる自信がなくなり、お断りしようかと考えていた。

 ところが、しばらくして「コラムの件、引き受けてくれるでしょ〜?じゃあ、来月からよろしくぅ」という半ば強引とも言える彼女からのメールで、やんわりと契約が成立してしまったのだ。

 今になって思うと彼女のメールが「どうする?書いてみる気になった?」などという内容のものだったら、この話を引き受けていなかったかもしれない。なぜなら私は、行動を起こす前に、石橋を叩いて渡る慎重派で、新しいことにチャレンジする度に深く考え過ぎてしまう性質だからだ。

 その点彼女は、私とは正反対の「やんわり」の天才である。(ちなみに辞書には、やんわり=きつい感じを与えないように・それとなく何かをすることを表すと載っていた) 

 例えば、彼女の家に遊びに行くと、朝食で使った食器がシンクに残っていたとする。私なら「もう友達も来ちゃったことだし、後でやればいいかぁ・・」と後回しにするところだが、彼女は「食器を片付けちゃうから、お茶でも飲んでくつろいでいてね」とさっとお茶を入れ、くつろぐ私と会話をしながら洗い物を済ませてしまう、そんなタイプの女性である。学生時代から時間の使い方が上手で、勉強も遊びも家事もそつなくこなすことができる人だった。

 現在、ニ児の母となった彼女は臨床からは離れ、デントウェーヴの歯科衛生士部門を担当しているのだが、家事・育児と両立しながら仕事を楽しんでいるようだ。「やるべきことを後回しにするのが嫌い」という彼女は、私のお手本となる女性である。

 彼女に限らず、私の周りには魅力的な女性が多い。カリスマ性のあるベテラン歯科衛生士から、仕事も家事も完璧にこなす歯科医。エステ経営者の一児の母、海外で多職種をこなすやり手、国立大卒のモデル経験もある多才な主婦等々・・年齢も学歴も職業も生き方までさまざまだが、共通して言えることは、それぞれの分野で自分の役割を果たし、輝いて生きているということだ。

 皆、多忙な毎日を送っているため、いつも一緒にいられるというわけではないが、ここぞという時に、力になってくれる素晴らしき仲間たちだ。

 コラムの執筆が決まった当初も「引き受けてはみたけれど、コラムってどんなことを書けばいいのだろう」と途方にくれていた私に、友人の一人が「いつもハイジが話している日常の出来事を書いてみたら?」とアドバイスしてくれた。そこでコラムのコンセプトが「歯科衛生士の目線で日頃感じていることを書こう」と決まったのだ。

 「日頃感じていることなら書けるかも・・」と気軽に考えていたが、実際のところ、頭で考えていることを、文章にまとめるというのは難しく、文才の無い私が、不特定多数の人々に配信されるコラムを12回も書くというのは、なかなか大変な作業であった。

 途中、仕事が重なり挫折しそうになったが、スタッフの方の過分な褒め言葉と励ましもあり、今回でどうにか最終回を迎えることができた。これも、私を支えてくださる人達のサポートがあってからこそのことである。

 私は何事においても、物事をやり遂げる時、自らの努力はもちろんのこと、周り方の協力無くしては、ゴールにたどり着くことはできないと考えている。

 今までもそうであったように、これからもきっと私を応援し、励ましてくれる素晴らしき仲間達に支えられながら、歯科衛生士という仕事を邁進し続けることだろう。

 最後に、ご協力いただいたブランネットワークス株式会社のスタッフの皆様へ感謝するとともに、コラムの執筆に際し二の足を踏んでいた私の背中を押してくれた、親友の竹石加奈さんに感謝申し上げたい。

歯科衛生士

田樽 ハイジ

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